旬の豆、豆料理紹介 〜 豆のゆで方
白花豆、紫花豆、えんどうは、やや渋みがありますのでアクをとります。
水漬けしたまま中火にかけて煮立つのをまって、さらに少し弱火にして5〜6分煮立てます。
小さな泡のようなアクと色が出ますので豆をざるにあげ、ゆで汁を捨てます。
再び豆の4〜6倍の水と共に火にかけてゆではじめます。
他にあずきでお汁粉やあんをつくる時も、保存期間の長いものは、一度ゆでこぼすと、
後味に渋みが残らずおいしくできます。他の豆はゆでこぼす必要はありません。
水漬けしたまま中火にかけて煮立つのをまって、さらに少し弱火にして5〜6分煮立てます。
小さな泡のようなアクと色が出ますので豆をざるにあげ、ゆで汁を捨てます。
再び豆の4〜6倍の水と共に火にかけてゆではじめます。
他にあずきでお汁粉やあんをつくる時も、保存期間の長いものは、一度ゆでこぼすと、
後味に渋みが残らずおいしくできます。他の豆はゆでこぼす必要はありません。
旬の月 | 豆の種類 | 選ぶポイント |
4月 | ささげ | ささげは小豆と同様に、貯蔵の効く豆です。とれたての新穀は、むしろ荒れて、煮えむらが生じますので、 年が明けてからの方が良いでしょう。新成人のスタートを切る季節4月を旬としました。 |
5月 | えんどう |
乾燥豆はタンパク質とビタミンのバランスが良く、大いに食べたいものです。選ぶときには、中に「いじけ豆」
といわれる枯れた感じの豆が混ざっていないものを。また、古くなった「ひね豆」は、水に浸してもうまく戻らず、風味も落ちますので、
できるだけ出荷されてから1年以内のものを購入し、保存は清潔な缶に入れて湿気を避け、なるべく早い目に使い切るようにしましょう。 グリンピースの旬は4月から5月。選ぶポイントは剥き豆の場合は、皮が薄くて粒揃いが良く、濃い緑いろのものを。莢つきの場合は、 莢がピント張り、粒の形がはっきりしていて、折れたり、黒ずんでいないものを。冷凍のものは粒の揃っているものを選びます。 |
6月 | そらまめ | 生色用のそら豆はの旬は一般には4月〜6月。冷涼地の7月のそら豆も旬とみなしても良いでしょう。 東京などの市場へ出回るのは5月から6月がピークですが、その旬前線は桜前線より2ヶ月ほど遅れて北上します。まず3月から4月は 暖地の鹿児島、次いで4月から5月にかけては愛媛県、香川県などの中間地帯、5月から6月にかけては関東平野部、千葉県、茨城県、 6月から7月は宮城県の寒冷地のものが旬です。 選ぶときは、莢つきのものは莢色がポイント。緑色で艶のあるものを選びましょう。莢は緑色の外層部と分厚い白緑色の海綿状の 内層部から成り立ち、その中に子実が含まれています。その外層部の表面に艶がなく、莢を押さえた時に中の子実を直接指先に 感じられるようなものは、内部が水分を失って薄くなり、子実の表皮も水分が失われて硬くなっている証拠なので、このような ものは避けましょう。 |
7月 | さやいんげん | 一般にハウスやトンネルを利用した栽培法で、関東、四国、九州を中心に1年中市場に出回っていますが、
旬は6月から8月頃です。北海道や長野のような高冷地の夏どりの莢インゲンには、ビタミンCなどの栄養素に加え、爽やかな風や
太陽の香り、季節を楽しむ心が含まれています。 選ぶポイントは、全体が細めで緑色が濃く、瑞々しいもの。ポキンと折ってみて筋の残らないものが新鮮で良品。 先がとがっているものほど新鮮で歯ざわりもよいです。色が命の莢インゲンは、莢に黒ずんだ斑点があるものは 失格です。莢ごと食べるため莢は薄く、中太のものを。豆が成長して莢が膨れているものは硬くて味覚も落ちます。 |
8月 | えだまめ | 昔は9月から10月頃が旬でした。陰暦8月15日の名月(芋名月)には芋を供え、9月13日の十三夜の
お月見には枝豆を供える習慣があり、この名月を豆名月といいました。当時農民は、厳しい刈り取り作業に疲れた身体を
癒すのに、枝豆を肴に少しの酒を飲み明くる日の野良仕事に備えたのです。 枝豆は酒の害を防ぐと共に、ご飯を体内で効率よく燃やしてエネルギーにします。 まさに秋こそ、身体が枝豆を求める季節だったのです。現在の旬は7月から8月。人々の多くが都市のアスファルトジャングル の住人となりました。40℃を超える照り返しと90%にもなる湿度の中では、食欲も胃腸も、時には精神も痛めつけられますが、 そのような状況を枝豆で癒しているのです。 選ぶポイントは、枝と枝の節間が短く、莢つきが密集し、緑色が深く、実がピンと張ってよく膨らみ、二粒から三粒ぐらいは 入っていて粒が揃い、実は大き過ぎず、小さすぎないもの、莢は濃緑色で汚れていないものを。黄ばんだものは熟し過ぎています。 |
9月 | いんげんまめ | いんげん豆は年が明けた頃が風味もよく、美味しく食べられます。そのような意味で旬は冬としました。 粒が大きく、よく揃っており、艶のあるものを。虫食いや傷、ひび割れの無いものを。また「いじけ豆」といわれる枯れた感じ の豆が混ざっていないかを注意して選びましょう。鶉豆や虎豆など班紋のある品種は、その模様がはっきりしているものを。 また種皮にシワの寄ったものは避けます。一般に白インゲン豆、金時豆、鶉豆などの乾燥豆は皮があついもの程質は落ちます。 |
10月 | ひらまめ | 春蒔きのひら豆は、夏から初秋にかけて収穫され、秋蒔きは春に収穫されます。収穫後、豆が落ち着いた 夏及び晩秋、冬がそれぞれの作型の旬です。全粒の場合、種皮に艶があり、虫食い痕や枯れたような豆は避けます。 |
11月 | ひよこまめ | 種子の大きさで栽培分布が異なり、小粒系はエチオピアから西アジア、インドで中粒系は中央アジアから中国西部、
大粒系は地中海沿岸、メキシコ、カリフォルニア各々生産されています。東アジアの栽培はわずかです。ヒヨコ豆に栽培がもっとも盛ん
なのはインドで、世界の生産量の70%以上生産されています。 10月頃に種を蒔き、収穫は翌春の3月頃です。なおインドで生産されているものは、濃褐色や緑色の品種で粒も小さめです。日本での栽培は なく全てが輸入物で、皆さんも一度は目にしたことのあるメキシコ産のガルバンゾもひよこ豆の仲間です。 |
12月 | 豆もやし | 市販のもやしを選ぶときは、茎が白く、ふとくてしっかりしたものを。豆がひらいていたり茎が 黒くなっているものは味が落ちているので避けましょう。また、水に漬けてある物は、ビタミンCが流出していますので 真空パックのものを選びましょう。保存はポリ袋に詰めて冷蔵庫にいれておきますが、日持ちはせいぜい2日ほどです。 |
1月 | あずき | 一年中店頭に並んでいる小豆の旬を、収穫直後の9月から11月とする人もいますが、収穫後からその年内
までは、豆荒れていて、煮えむらになりやすいため、年明けの正月頃からが旬といえます。 選ぶポイントは、よく乾燥していて皮が薄く、色艶が鮮やかで、ふっくらとして粒の大きさが揃っているものを。硬い石のよう になったものや水に浸して浮き上るものは避けます。 北海道や東北のような寒冷地のものが概して品質は良いでしょう。なお、色艶を出すために食用油を塗りこんでいるものがあります ので、油の臭いがないかを確かめましょう。使いきれない場合には、密封できる缶などに入れ、湿気の少ない、温度の低い所に 保存を。夏を越したものや保存状態の悪いものは、煮えにくく、味も落ちていますので、加熱時間を長くし、渋きりの回数を増やす と良いでしょう。 |
2月 | だいず | 大豆は貯蔵性が高く、かなり長期間、その美味しさは低下しませんが、収穫直後より、2〜3ヶ月経過した
ものの方が煮えむらもなく、美味しく食べられます。 選ぶポイントは、色が美しく冴えて自然な艶や張りがあり、粒が揃い、虫喰い、皮の破れ、しなびた豆が混じっていないものを。 使い切れなかった大豆は、湿気を防ぐために密封容器や缶などに入れて保存しましょう。大量に保存する場合は、湿気を避けて 風通し良い場所においてください。 |
3月 | べにばないんげん | 乾燥子実を食べるベニバナインゲンは長期保存が可能ですが、インゲン豆と同様に一夏過ぎると「死に豆」が増え、 煮えむらが生じますので、出荷されてから一年以内のものを選びましょう。粒が大きくてよく揃っていて艶のあるものが良品です。 |